毎度お騒がせの発禁バンド・面影ラッキーホールの最新アルバム『typical affair』が遂に今週6/8発売! ありがち(?)なドメスティック・バイオレンスをクールに描写した話題曲「ゴムまり」の強烈PVも完成!& 直木賞作家からの豪華コメントも到着!


  毎度お騒がせの発禁バンド面影ラッキーホール、(良識あるオトナの方々以外が)待ちに待った期待の新作アルバムが遂に今週6/8に発売です! 華々しくメジャーデビューを飾るはずだったアルバム『代理母』が、某大手メジャーレコード会社によって発禁処分にされるなど、その過激な活動内容からジャパニーズポップスシーンに常に一石を投入しつづける唯一無二の個性派バンド、面影ラッキーホール。 新曲をムッチムチに詰め込んだ、(“リョーシキ”あるオトナの方々以外が)待ちに待った期待の新作アルバムがいよいよそのヴェールを脱ぐ!!   キャッチーなメロ、そして、激エモーショナルなリリック&シャウトは多くのミュージシャンや音楽通をして歓喜の涙を流させること必至のイチモツ、いや逸品。媚薬のように、聴き始めたが最後、あなたの理性をレロレロに舐め回します。   各収録曲名をご覧の通り、今回も湧き上がる女の物語の数々!そして、TVアニメ『夏のあらし!』のオープニング・テーマとして話題となった「あたしだけにかけて」も収録!こんな時代こんな社会を生きヌク為の、新たな指南書となること間違い無しの大傑作が誕生です(涙)     そして! スペースシャワーネットワークが運営する動画アーカイブサイトDAXとMySpaceの共同企画、MyXにて、今作収録曲「ゴムまり」のPVが公開開始されました!     銀杏BOYZの映像作品でおなじみ手塚一紀監督作品。出演は、パフォーミングアーツカンパニー・指輪ホテルの看板俳優として90年代サブカルチャーを暗躍した岡崎イクコ。ありがち(?)なドメスティック・バイオレンスを淡々と描写する歌詞。これぞジャパニーズ・サザン・ソウル!というべき濃厚な演奏にのって、某地方都市郊外の息が詰まるような日常風景が、独り芝居で描かれます。人は笑いながら泣けるのだと気付かされるこの名曲のPVをとくとご覧あれ!!   【MyX】http://www.myspace.com/myxjp     そして! この最新作の発売を祝し、豪華コメントが到着! 今年2011年の直木賞を受賞し、まさに時代を代表する作家、道尾秀介氏! そして、歯に衣着せぬ評論が多くの支持を集める映画評論家の町山智浩氏!     O.L.H.の音楽は、いつも頭の中でグルグル響いている。 こんな作品を、いつか僕も書きたい。

―道尾秀介

  そのカップルを見たのは土曜の朝、小岩のファミレスだった。 男は作業着を着た40代半ば。疲れ果てたネズミのような容貌。痩せこけた日焼けした肌、荒れた手、汚れた爪には長年の辛く孤独だった生活が滲み出ていた。 だが、今朝は妙にうれしそうだ。 女も同じくらいの年齢だが、白く太っていて、化粧も派手で髪は茶色。服はキラキラした素材で、アクセサリーもジャラジャラとつけて、煙草を吸い、つまらなそうに外を見ている。 貧相な男は使い捨てカメラで、女の横に座ってツーショットを撮る。女はけだるそうに「やめてよ」という仕種をする。男は卑屈に笑う。 察するに、女は工場長の妻か何かの中小企業の社長夫人で、ふとした間違いで、従業員であるこの男と昨夜、情を交わしたのだろう。 男にとっては、女性と夜を明かしたのは、何年ぶりかのことだったに違いない。本当にうれしそうだ。 しかし女は明らかに「失敗した」という顔をしていた。 こんな二人でも、男と女なのだ。 決して歌にもドラマにも歌にも描かれないが。 歌ってくれるとしたら、面影ラッキーホールだけだ。

―町山智浩

    【ライブ情報】 『面影ラッキーホール・レコ発ライブ「渋谷でだけ出して」』決定! 公演日:2011年6月18日(土) 会場:渋谷 WWW http://p-vine.jp/schedules/3284